岡崎高等学校同窓会
会長 細井 土夫
同窓会の皆様には、いかがお過ごしでしょうか。
コロナウイルスの流行は、未だ収束したとは言えない状況で、今後も何度か流行の波を経験することになりそうです。しかし、この3年間で培った経験知に基づいて、コロナを恐れすぎることなく、社会経済活動の活性化に向けて、政府によって的確な指針が示されることを期待したいと思います。また、世界ではロシアによるウクライナ戦争が勃発しました。軍事力によって大国が周辺国を侵略するもので、世界の在り方を根本的に変更しようとする出来事です。東アジアにおいても隣国中国は、台湾の統一を国是としており、この戦争の帰趨により、同様の出来事が起こる可能性があります。我が国にとっても、こうした国際社会の厳しい現実を直視することが必要であり、日本が今後どのような国家を目指すのかが、厳しく問われていると言わざるを得ません。
私は、今年も岡高の卒業式や同窓会入会式に出席し、卒業生に対して祝辞を述べる機会を与えられました。その中で、日本は最早、先進国と言えないこと、世界は急速に変化し、日本はその流れについてゆけない状況が続いていることを強調しました。また、少子高齢化という重大な問題があります。私の認識では、日本は安心安全を目的とする、失敗を許さない社会となってしまったように感じています。しかし、失敗をしない社会も、失敗しない組織もあり得ないもので、失敗無くして進歩もあり得ません。私は、岡高卒業生に対し、大学に進学し、社会に出てからも、失敗を恐れずに困難な課題に果敢に挑戦し、社会のリーダーとして活躍して欲しいと激励しました。この点は、我々同窓生も同様であり、若い彼らに負けずに、覚悟を決めて頑張る必要があると思います。
ところで、この2年間、岡高同窓会活動は、コロナのためにほとんどの事業が中止となりました。しかし、その中でも教育基金によって、在校生に対して、プロジェクター、スクリーン各4台、テント6張りその他の支援をすることができました。また、首都圏段戸会は、インターネットを利用して総会、懇親会を開催していただきました。こうした努力は、明日の岡高同窓会の活性化につながるものであり、本当にありがたいことであると感謝いたします。
そして、本年度はコロナに負けず、3年ぶりの同窓会総会、懇親会(6月12日の予定)を是非とも開催したいと切望しております。また、その他の活動も順次再開できるよう努力いたします。
最後になりましたが、皆様のご健勝をお祈りするとともに、同窓会活動に対する、更なるご協力をお願いして、ご挨拶といたします。